【ソフトウェア】オープンソース版Dokan Library

ものすごく強力なツールの『Dokan』が、バージョンアップの際にオープンソースソフトとして公開されて、ネット上でじわじわと波紋が広がっている、らしい。

http://decas-dev.net/2008/05/26/open-source-dokan-library-032-released/
ここが、発信源。
yukobaの日記さんで、さっそくこれを使ってみたモノが、いくつか公開されている。

さて、とりあえずここでは、「Dokanってナニ?」なひと(=昨日までの自分)のために、ざっと解説してみるつもりでいる。
‥‥ので、技術情報を求めてきたひとには、提供できるものはなにもなかったりするので、ご承知のほどを。


Dokanは、FUSE(File system in User SpacE)と呼ばれるもののひとつで、ファイルシステムユーザーモードのアプリケーションとして作成できるライブラリのWindows版、ということで。
技術的な用語をすっ飛ばしてなにがどうなるのか、だけを言えば、「パソコンからデータを入出力できるモノを、外付けドライブのように扱うようなプログラムを、Dokanがなかったときに比べてものすごく簡単に作れるようになった」というもの。
「パソコンからデータを入出力できるモノ」って部分を少し具体的に言えば、これは実体がなくても構わない。
たとえばEメールのメールボックスを考えると。
任意のファイルを添付してそこに送れば、パソコンからファイルを「出力」したことになる。
同様にその添付ファイルつきのメールを受信すれば、パソコンへファイルを「入力」したことになる。
と、こんな考え方ができるものならば、なんでもいいわけだ。
そういう、「入出力ができるモノ」を、外付けドライブのように扱うプログラムじたいは、昔からいくつか作られてきていて。
でもそれを作れるスキルを持つのは、ほんとうに一部のエキスパートだけだった。
‥‥だったんだけど、その必要なスキルを「それなりに詳しい」くらいまでに引き下げる技術がFUSEであり、Windowsで初めてそれを実現したのがDokanだってことになる。


で、このDokanが先日オープンソースとして公開されたから、誰かがそのうち、その技術を使って便利なものやアレゲなものを作るかもしれないな、楽しみだな、というところ‥‥みたいな認識であってるはずだ、うん。


「いやしかし、プログラミングはほとんど素人だって言ってたのに、一年でどうにか形になったじゃないか」

「形になったのは、お手本とライブラリがあったからですよ。なければとても無理でした」

「そのお手本からあったひどいバグをそのまま引き継いでるのを見つけたときは、どうしようかと思ったけどね」

「あれはちょっと、目の前が暗くなりましたねぇ」