【動画】Phun、こんなすごかったのか

ニコニコ界隈では、今年のはじめくらいから盛り上がってきたらしいPhunエメリーのお気に入りさんで紹介されたこの動画を見て、そのスゴさを知ったので、ご紹介。

【プロジェクトPhun】月面着陸への挑戦 - ニコニコ動画

Phunは物理演算ソフトウェアで、簡単にいえば、こういう物体がこの位置とスピードで存在する場合、どう動くかってのを計算してシミュレーションするもの。
言ってることは難しそうでも、知育ソフトとしても使うことを考慮されているので、適当なブロックを作って積み木みたいに適当に積み重ねたり、投げたり引っ張ったりするだけでもじゅうぶんに遊べてしまう。

でも凝ろうと思えばいろいろなパラメータを設定できるし、凝りすぎてしまってとんでもないものまで作ってしまうひとたちもいる。
上の動画も、そのひとつ。

Phunでロケットを作っているんだけど。その原理は、高密度高反発の物体を作って「ロケット燃料」とし、それを下方に噴射するその反発力で上昇する、というもの。
その「燃料」をいかに制御するか、といったことが研究され、打ち上げたロケットから着陸船を切り離し、逆噴射で相対速度を合わせて着陸、といったことまでできてしまっている。


さらには、衝撃によって体積が増える「火薬」を作成してリボルバーを作ってみたり、さらには内燃機関を実装して、あまつさえそれを動力として車を走らせてみたりと。
Phunの中でのエンジニアが着々と育っていっている模様。
さらに開発を進めていったらどこまで到達してしまうのか、ものすごく楽しみになってしまう。

「物理は実生活に役立たないから切り捨てる、って、それもどうかと思いますよ」

「言いたいことはわかるけど、考えるのは物理やってるひとたちだけでいいんじゃない? なんていうのか、物理的な制限を受けないように、新しいものを開発するんであってさ。揺れが少なくて高速な列車とか」

「いやいや、そういうプラスの面だけでなくてですね。マイナスの、似非科学を見破るのにも、やっぱり必要なのですよ。ここの部分が理論的におかしい、ってはっきり指摘できなくても、なんかちょっとここ誤魔化してるな、ってのはわかるから」