【ネット】『日本著作権侵害者撲滅協会』

「『日本著作権侵害者撲滅協会』とは一切関係はありません」――JASRACが注意 - ITmedia NEWS
このニュースが気になってちょっと調べてみたら、少しだけおもしろかったのでご紹介。

ニュースの主題を、上のITmediaの記事から引用。

日本音楽著作権協会JASRAC)は10月17日、「日本著作権侵害者撲滅協会(Japan Anti-Piracy Association)」と称する団体とJASRACは「一切関係ない」としてWebサイトで注意を呼び掛けた。


これだけなら、まぁ、珍しいものじゃないように思える。
たとえば、三菱東京UFJ銀行からの注意とか。

これみたいな、名前を騙っているだけのものだろうと思って、該当ページを探してみると。
そのページじたいは消えているので、キャッシュをぺたり。
‥‥ただのワンクリ詐欺じゃん!

で、これのもっと面白いところは、地道な営業活動にあることもわかったり。
具体的には、ブログを作って、「ファイル共有やっててヤバいから、払ったよ」って内容のエントリを書き、うっかり同調しちゃうひとを探そうとしていたような形跡。
見つけただけで4つほど。とりあえず晒してみる。(リンクにしないのは、検索エンジンのスコアを上げないため)
http://gerogero6633.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/share_199d.html
http://ameblo.jp/gerogero6633/entry-10095614919.html
http://kekokeko2684.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/japan_anti_pira_7954.html
http://ameblo.jp/kekokeko2684/entry-10095940722.html
ぜんぶ今年の5月10日くらいのエントリなんで、きっと、『日本著作権侵害者撲滅協会』ができたのもそのくらいなんだろう。


あと、2ちゃんねるのネットワークセキュリティ板の書き込み(dat落ちのときのための魚拓)によると。
(おそらくは違法に)公開されている音楽ファイルに、協会へ誘導するテキストを詰め合わせていたりもするらしい。
‥‥この一連の流れじたいが、自作自演の可能性もあるけど。


とはいえ。いちばん愉快なのは。
このエントリでターゲットにしているのは、ファイル共有ソフトを使っているユーザーなわけで。
その、著作権侵害を行っている(可能性が高い)ユーザーを守るために、JASRACが動いたってことだと思う。

「ねぇ。ポートって、どうやって開けるの?」

「なにをするつもりだ?」

「あ、それはちょっと秘密」

「それだったら、教えられない」

「イジワルー。いいもん、自分で調べるから」

「調べてもムダだぞ」

「なんでさ」

「お前なぁ。学内のネットワークで、そんな簡単に穴が開けられると思ってるのか?」

「開くんじゃないの? 知らないけど」

「そんなわけ、ないだろ」

「じゃあ、開けかた、教えてよ」

「人の話を聞けよ」