【ネット】失敗知識データベース

http://shippai.jst.go.jp/fkd/Search

科学技術振興機構ってとこが集めてる、いろいろな失敗の事例を検索できるサービス。
「失敗学」系の読み物としても、ボリュームがそれなりにあるので、楽しめそう。
いやまぁ、紹介されてる事例が事例なので、単純に楽しんでもいけないけどさ。


サイト内では、多数のデータの中でも、特に教訓として残るようなものを「失敗百選」としている。
その「失敗百選」も、定期的に読まれた数を集計してランキングにしているのだけど。
http://shippai.jst.go.jp/fkd/Contents?fn=1&id=GE0107(いま表示されているのは、2008年4月のランキング)
1位のタイタニック、2位の9.11は、それ自体が歴史となっているような事例だから、よく読まれているのは当然として。
3位に「高所作業で安全具の取り扱いがまずく転落死」が入っているあたり、生々しい。
5位に御巣鷹山 、7位にアポロ13、10位にタコマ橋と、いかにも読まれそうな記事がこの位置にある一方での3位なので、本当に必要としているひとたちが読んでいるページなのかな、と想像するしだい。


いやしかし、高所作業ってほんとに怖いんだ、これが。
高所恐怖症でなくても、ベルト一本に身体を委ねるのは、ちと勇気がいる。
自分が落ちないことを最優先しつつ、物を落とさないように作業することにも神経を使うし、ヘトヘトになってしまうわけで。
そんな世界で生きているひとたちは、尊敬できる。


「え、いままでにやらかした、いちばんひどい失敗?」

「はい。ここのひとたち、みんなすごそうな話を持ってそうだから、聞いて回ってるんですよ」

「それはイイ趣味ね。
 えぇと、失敗、ねぇ。痛かったって話でいえば‥‥。高校のとき、情報の授業で、うっかり学校のサーバにDDoS仕掛けたくらいかなぁ」

「そりゃまたどうして」

「ヒマだからスクリプトで遊んでたら、パラメータ間違えてねぇ」

「大惨事ですね」

「krなプロキシ使ってたから、サイバーテロだって大騒ぎになったっけ」

「それで、どうなったんですか」

「どうもしない。事件は迷宮入り」

「昔から、ハザードだったんですね。ほんと、なんでこういうひとばかり集まってるんだか」

「そういうひとを集めているから、って言ったら信じる? ‥‥あら、大当たり、みたいね。そのうちゆっくり聞くから、覚悟しといてねー」