【医学】3と8を書くと気持ちが悪くなる

http://med-legend.com/2008/04/%ef%bc%93%e3%81%a8%ef%bc%98%e3%82%92%e6%9b%b8%e3%81%8f%e3%81%a8%e6%b0%97%e6%8c%81%e3%81%a1%e3%81%8c%e6%82%aa%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%82%8b/#more-123
医学都市伝説さんから、こんなお話を。

医学の世界なんて、完全に専門外なのでこの話がどういう意味をもつのか、評価はできない。
だけど、人間っていうのは、限りなく複雑なシステムで動いてるんだな、と。
いやまぁ、このオチは、たしかに今しかないタイミングだろうけど。


ゲシュタルト崩壊なんてタームは、トリビアの泉でも紹介されて有名になってしまったけれど。
それでも、言葉で説明できたからといって、ヒトの精神活動を的確に言い表すことができるのかといえば、それもまた疑問。
なにかおかしいなと、頭のどこかでひっかかる、その瞬間。
誰にでもあるけど、なにがひっかかったのかもわからないまま、すぐに消え去ってしまう揺らぎ。
表す必要がないほどありふれていてどうでもよくて、表すことができる言葉もない、そんな感じ。
この瞬間を繋ぎとめ、自分なりの表現ができることが、創作なんてもので生きていくのに必要な才能なんだろう。


 彼女は、夢を見る。

 ぼくが、その精神活動のことを知ったのは、ただその場に居合わせたからだった。

 彼女はときどき、なんの前触れもなく、眠りに落ちてしまうことがある。俗に言う睡眠障害の一種だという。

 その頻度は、平均すれば月に1度もないのだけど、間隔はバラバラで、3日続けてその発作が起こったこともある、らしい。

 そのあいだ、彼女は夢を見ている。

 筋道だって、物語的で、登場人物も世界もリアルに感じられる、夢。彼女自身が登場人物になっていることもあれば、ずっと第三者視点で進むこともある。魔法を当然のように扱う感覚も、真空の宇宙にただ存在する孤独も、その夢の中で経験したという。

 夢から覚めたあとも、その内容を覚えていることも特記すべきことだろう。今では、その話を最初に聞くことが、ぼくの特権になっている。

 それを、本にしてみたら? と提案したこともあったが、それは駄目と言われてしまった。

 夢をみた直後に、その夢とまったく同じ内容の本に出会ったことがあるらしい。

 そんな偶然は今までに一度しかないけど、また同じことがないとも限らないから、ということだった。そこは、彼女の意思を尊重することにしている。

 そして、今も、彼女は眠っている。胡蝶が舞う世界は、美しいところなのだろうか。