【ネット】「マスゴミ」テーマの座談会

続・「マスゴミ」と呼ばれ続けて(友人座談会編) | 日経 xTECH(クロステック)
以前の記事が前提になっているので、読んでいないひとはそちらも参照。
「マスゴミ」と呼ばれ続けて | 日経 xTECH(クロステック)


さて。
こじませんせいは「この記事自体がゴミのような気が。」とかぶった切ってるし、はてブでも散々な評価だけど。
うん。たしかに、こんなん、評価するようなもんじゃない。
それぞれの立場のひとに、自由に語らせてそれでおしまい。
「マスコミの一員として私はこう感じた」な意見も書いてくれないんじゃ、まったく意味がないよなぁ、これ。

以前の記事とあわせて読めば、「マスゴミ」問題のなにが問題なのか、自分の中で整理できそうで、そのくらいの価値はある、と思う。


一応、個人的なスタンスは以下。
「自分たちは完全に中立公正で、間違いなく正しく、人々を導く立場にある、って態度でさえなくなれば、どんな『報道』をしたって文句は言わない。選ぶのはこっち」

「ニュース部? そんなの、あったっけ?」

 廊下のボードに掲示されたチラシを見て、タカミが尋ねる。俺は、正直に答えた。

「知らん」

「だよな。そもそも、なんのチラシなんだ。えぇと『貴方の疑問に答えます。悩み相談受付中。チクリタレコミ大歓迎』、さっぱりわからん」

「ニュースのタネならなんでも食べますよ、ってところか」

 そこで、いまさらの違和感を口に出す。

「『ニュース部』って、どういうことだろうな。『新聞部』じゃなしに」

「おお。興味深い」

「そこは、まぁ、歴史的経緯があるんですけどねー」

 急に割って入った女の声に、俺と高見は慌てて振り向く。

「以前は、校内放送でハデにやってたらしいですよー」

 後ろ手を組んで、にやりと笑って立っているのは、ひとりの女子生徒。ちっちゃいわりに、自身ありげで強気な表情が、ぶっちゃけ好みだった。

「なんでも、日本でラヂオ放送がはじまった翌年には、音響設備を改造して校内放送番組を提供してたとかなんとか」

「マジで?」

「いや、ウチ、創立25年だから、ありえない」

 危うく信じかけたタカミを、強く引き止める俺。

「年内には、デジタルでフルHD画質のニュース番組を全館に流す予定」

「マジで?」

「教室についてるテレビが10年もののアナログなのに、意味ないだろ」

 純真な友人Aを、半ば義理で正気に戻させる。

「あはは、お兄さん、クールだね」

「生まれてはじめて、正面からそんなこと言われたよ」

 とか言いながら動じない俺、まさしくクール。

「で。君は、そのニュース部の子?」

「いえいえ」

 そこできらりと光った彼女の目に、この時点で怪しさを感じているべきだったのだ。

「わたしは、そんなニュース部に挑戦状を叩きつけるために設立した、『報道活動同好会』、略して『道動同』の初代会長、ヤマナシ・アヤでございます」

「‥‥どーどーどーって、なにさ」

 あとから思えば。ここでツッコんだのが、運のツキだったのだ。