【ソフトウェア】DAEMON Tools公式日本語版

窓の杜 - 【NEWS】仮想ドライブ作成ソフト「DAEMON Tools」に公式日本語版が登場

便利すぎて、というよりむしろ、それを使うのが当然になりすぎて手放せないフリーソフトっていくつかあるけど。
DAEMON Tools(通称、だえもんさん)はまさに、そういうソフトだと思う。


で、記事を読んでて、最近のだえもんさんにはアドウェアが入っていたことをはじめて知った。

しかし今から約3年前、v4.00へとバージョンアップした際にアドウェアが同梱されるようになった。

思わず起動、バージョン確認。‥‥3.47、ちょっと安心。念のため、既知の脆弱性が出てないかもちょっと調べてみたけど、大丈夫そう。
なんか、かなり長い間バージョンアップなんて確認してなかったけど、それだけ安定感も信頼性もあるソフトウェアだった、ってことにしておこう。

いやまぁ、インストールのときに、アドウェアを入れるか入れないか選択はできたらしいから、手が滑ってない限りは影響をうけなかったはずだけど。


個人的には、フリーソフト作者が、そのソフトを使ってなにかの対価を得ようとする行為じたいは、責められないと思っている。
それが、本当にいいソフトなら、なおさら。
でも、アドウェアとの抱き合わせとか、ある意味では知らないユーザを騙すような行為には、どうしても気持ち悪さが先に立ってしまう。

ただ現実問題として、「知らないユーザ」の数は、こういう商売が成り立つくらいにはいるんだろうし。
仮にアドウェアが動いていたとして、それを知らなければ、なんにも気づかずに、実際の脅威を受けることもほとんどない、と思う。
アドウェアが動いていることじたいがセキュリティリスクだってのは当然だけど、「認識なく受け入れてしまう」ような人間なら、いずれどこかで、「悪意のあるサイト」からなにやら拾ってきそうなものだし)
だからといって、アドウェアや、アドウェアと抱き合わせのフリーソフトを擁護するわけじゃないけれど。むしろ大嫌いだけど。
そういう選択をしたフリーソフトの製作者を、それだけの理由で、叩きたくはないと思っている。

「ウチで使ってるパソコンが、なんか最近動きが遅かったりして、変なの。今日は家族は出かけてて、ゆっくり調べていいから、ちょっと見て、よければ、軽く動くようにしてくれない?」

 とかいう言葉に、あっさり全力でうなずいて、ここに来たものの。

 触って2分で、OSのアップデートがまったくされていないことに気づく。

 さすがにこれを放置するわけにはいかないと、ダウンロード&インストールを数回繰り返し、軽く2時間ちかくが経過。

 次にとりあえずでやってみたスパイウェアチェッカーで、山のように現れるリザルトを見たとき、俺は既に、いろいろなものを諦めていた。

 さすがにこれも放ってはおけない。駆除にさらに1時間を費やす。

 ほかに怪しいものがないかと、サービスとスタートアップを確認して、俺は嫌な歓声をあげた。

 日本で売られている、思いつくかぎりすべてのデジカメメーカーの、付属ソフトが悉く、この端末には導入されていた。

 PCとデジカメとを接続したときのイベントを拾うためのサービス、アルバムソフト、フォトレタッチソフト、そういったもろもろが、もろもろと、山盛り。

「デジカメ、いっぱい、使ってるの?」

「いっぱいって?」

「なんか、いろんな会社のデジカメを使ってる形跡があるんだけど」

「あ、うん。使ってる」

「使わなくなったのとか、ない?」

「うーん、家族みんな、バラバラに買ってきてるから‥‥たぶん、みんなそのまま使ってる」

「じゃあ、消したりしないほうがいいね」

「え? あ、お願い」

 さあ、どうしよう。どうやったら、これ、軽くなるかなぁ。