【モノ】便利そうな電源タップ
どうして、ありそうでなかったものって、こうやってときどき、唐突に姿を現すんだろう。
いやまぁ、いままでなかったんだから、唐突なのは致し方ないだろうけど。
[CG]こんな電源タップが欲しかった | TechCrunch Japan
この電源タップのコンセプトは、リンク先の写真を見てもらえば、一目瞭然。
ACアダプタって、数が増えれば増えるほど、サイズはバラバラ形もバラバラ、端子の中心から最大距離をなす方向もバラバラだったりして、収拾がつかなくなるのは、ご存知のとおり。
新しい機器を買ってくるたびに答えのないパズルに挑戦し、挫折し、6個口のタップに3つしかACアダプタを挿せない敗北感と、新品のタップを買ってくる屈辱に心を奮わせるのは、世の常。
しかしそれも、このタップさえあれば、変わる。そう、変わるのだ!
‥‥と、力説してもいいくらいの製品だと思う。いやほんとに。
単純なタップではなくサージプロテクタ付き、お値段$30はそれなりにお手ごろかも。
日本で買えるのかどうかってのは、また別問題だけど。
秋葉原をチェックしてると、そのうちひょこっと見つかるのかもしれない。
急な転勤、急な引越し。
出て行くための手続きと、入るための手続き。残していく仕事の引継ぎと、新しい仕事の進め方。
そんなこんながあれやこれやで時は過ぎていき。
生活必需品以外が入った段ボール箱を開けたのは、新居に落ち着いてから一月あまりのことだった。
このままではいつまでも片付かないと一念発起、中に詰まった雑多なものを引っ張り出しては収まりがよい場所に並べていく。
ほどなく、箱の中身はあらかた片付いたのだけど。問題がひとつ。
ACアダプタが、どの機器に付いてきたものか知らないが、ひとつ余っている。
はて。これ、なんだっけ。
まさか非常食といっしょになにかを詰めたわけでもあるまいと、未開封だった箱を開けてみても、スナック菓子と即席麺があるばかり。
とりあえずアダプタの本体にヒントがあるに違いない、と矯めつ眇めつ眺めてみても。
まったく特徴のない、ACアダプタの平均的形状。定格は、ありふれた5V200mA。メーカーも、聞いたことのない中国風な響き。結論、ノーヒント。
さて、と。深呼吸をして、処置を決めた。すなわち、保留。
捨てたらあとで困ることが起きるかもしれないし、邪魔になる、というほどのものでもない。
考えないのがいちばんだ。ぼくはそれを、机の最下段の引き出しの奥深くにしまった。