【ミステリー】ASIOS - 超常現象の懐疑的調査のための会 -


7月になって、温度も湿度も高くなってきているので、こんな話題をば。
ASIOS - 超常現象の懐疑的調査のための会 -
公式ブログはこちら。
http://asios-blog.seesaa.net/


名前どおり、ホラーとかオーパーツとか超能力とかいったものを疑い、調査し、真相を追究することを目的とする集団で。
そこで得た知見を積極的に公開していたりする。
なんで、オカルトな話題で周りが盛り上がっているときに、空気読まずに「科学的にはこういうことなんだよ」とか言っててみたりして、理系ネタを毎週提供するどこぞのよしたにさんみたいなコミュニケーションに憧れるひとは、読んで引き出しに収納しておくといいかもしれない。


いやまぁ、それは冗談にしても。
そういう話を信じるってひとも、最初から信じていないひとも、一度は読んでおいて損はないはず。
このひとたちは、「否定」ことではなく、「懐疑」でもってオカルトを捉えようとしているのであって。
そこにあるのは、思想でも皮肉でもなく、知的好奇心だっていうのは、先に抑えておいてほしい、かな。
そういうのも含めて、ASIOSの方針を読んでから、具体的な内容を見ていくほうがいいと思う。


あぁ、ちなみに。
彼らのやっていることを、「無粋だ」なんて言うのは、それこそ無粋。
奇妙でとても信じられないような説が生まれ、それが浸透してしまうような背景まで含めた「真実」を求めることは、ただ信じることより、ずっと楽しいはずだから。

「で、これは、なんだ?」

「ルーン」

「るーん」

「うん、ルーン」

「いや、そうじゃなくて。なんで、これが、俺の机の上にあるんだ?」

「えぇと。見たい、って言ってなかった?」

「俺が? いつ?」

「おととい、くらい」

「いや、言った覚えないぞ」

「そうかもしれない」

「俺が怒る前に、片付けろ、な?」

「ちぇ。‥‥はい、きれいになった」

「見ればわかるよ。ほら、自分の席に帰れ」

「仕方ないな」

「お前なあ」

「わかってる、帰る」

「まったく。ええと、アレはたしかこのへんに‥‥って、おい!」

「なに?」

「机の中に、まだ残ってたぞ。投げつけられたくなかったら、取りに来い」

「あちゃ、ちょっと残念」

「なにか言ったか?」

「ううん、なにも」