【ネット】クリエイティブコモンズ公認キャラ募集

クリエイティブコモンズ公認キャラ募集 VOCALOID化も - ITmedia NEWS
国内ニュースなのに、00時10分って掲載時間が謎だけど、まあいいや。
今日はこういう話題で。


例によって、クリエイティブ・コモンズ(略称CC)をざっと説明しておこう。
自分が創作した著作物は、自動的に、著作権で保護される。(ちょっと厳密に言えば、ベルヌ条約に加盟している国ならば)
著作権には、それをお金に換える権利だけではなくて、公開する権利(または公開しない権利)や複製を行う権利など、他人に自由に使わせない権利や、自分が創作したと主張できる権利も含んでいる。
で、比較的最近、要はインターネットが発達してきて、「お金はいらないけど、もっとたくさんの人に見てもらいたい、聴いてもらいたい」って欲求も、現れてきた。
公開するだけなら、自分でネットにあげればいい。けれど、それを見た・聴いたひとたちが、それをさらにどこかにコピーして、他のだれかに教えて、もっと広がっていったらもっと幸せになれるんじゃないか、と思うひとたちもいた。
そういう場合に、とる手段はふたつ。
ひとつは、著作権の一部だけを、開放すること。ただし、この方法だと、想定外の使われ方をされる場合には、個別に許可を出さなければいけない。(小説を公開していて、「これを原作に劇を作っていいですか?」など)
もうひとつは、著作権すべてを行使しないことを宣言すること。しかしこの場合、「自分が創ったんだ」と言えなくなるかもしれない危険性がある。
それに、どちらの場合も法的な根拠のない、「約束事」に過ぎない。
そこで、「著作物のこういう利用は許そう、でもこの制限は守ってね」なんてルールを決めて、世界的な規模で合意を形成し、そして可能ならば各国の著作権法に照らして有効になるような、著作物の許可ルールを考えようじゃないか、ってことで生み出されたのが、クリエイティブ・コモンズ
あぁ、長かった。
長いけど、かなり適当に書いたので、詳しくて正確なところは、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(略称CCJP)でも見たほうがいいかと思う。


で、ようやく本題。
そのCCJPが、CCの世界会議に向けて、日本発のキャラクターを作ろうと呼びかけた、ってニュース。
しかもそれを、ピアプロと共同でやるってことだから、またおもしろい。
もちろん、そのキャラクターはCCの下に扱われることになる。
ちなみに、キャラクターの募集要項(要項なのか?)には

今回募集するキャラクターには固定された姿はなく、性別もありません。

CCを司るこのデジタル生命体は、さまざまな権利が交錯・衝突するネット文化の空間の歪みから突如出現しました。0と1の情報によって構成された身体の形状は環境に応じて変化し続け、有象無象のデジタルコンテンツという大海の水面上を気の向くままに飛翔し、前人未到の創造の共有地へ導く歌を朗らかに響かせます。

とあるので、えぇと、なんだこのフリーダム。
まぁ、どういったキャラクターが誕生する(もしくは召喚される)のか、ものすごく興味深く見守ってみようと思う。


‥‥CCJPに関係するキャラクターといえば、真紀奈さんがいるじゃないか、とも思っていたり。
まぁ、彼女は彼女で、「バーチャル(略)はCCを応援します」だしねぇ。

「わたしね、ブログ書きはじめたの」

「お、いいことじゃん」

「日記じゃなくて、毎日、『物語の構成要素』を書いてるんだけどね」

「と、いうと?」

「キャラクターの設定だったり、ちょっと気の効いた会話だったり、萌える一場面だったり、いろいろ」

「ふんふん、それだけで、本編、ていうか、小説を書くわけじゃないんだ?」

「そうそう。自分で書くわけじゃないんだ。いまはまだ、毎日書いて数をそろえてる段階なんだけど。ある程度そろったら、CCかなにかにしようと思って」

「CCって、あの、自由に使っていいですよ、のアレね。へぇ、おもしろいかもね」

「でしょー。あ、そうだ、いまのこの会話も、たぶん今日のネタになるからね!」