【スポーツ】不思議なトーナメント表
なんだなんだ、ウチのブログでは、スポーツとトーナメントは切り離せない関係なのか?(3/22参照)
とりあえずは、まぁ、次のページを見てほしい。
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平成15年の高総体、サッカーの長崎県予選のトーナメント表が掲載されているわけだけど、明らかに異彩を放っている。
見てわかると思うけど、国見高校が「決勝までシード」されている。
いくら抜きん出て強いチームだったとはいえ、これほど特定の高校を優遇した運営が、それも高総体なんて公的な大会でなされたという事実は、いかがなものか!
いやまぁ、もちろん、理由はあるんだけども。
この年の高総体の開催地は、長崎県。
つまり、優勝校とは別に、開催地枠でもう一校、本戦に出場できたわけだ。
それで、どういう話し合いが持たれたかは知らないけれど、国見を抜きにしてトーナメントを行い、もう一枠を決めようじゃないか、って話になったらしい。
まぁ、国見を優遇していることには違いないけど。
違いないんだけど、仕方がない。
この年の国見は、平山相太、中村北斗を擁し、戦力は強大。
その高総体と選手権大会の2冠を達成している。
そりゃ、優遇もされるさ、と。
もう、考えて動けるほど冷静にはいられない。
身体だけじゃなく、頭の中も同じくらいに熱くなっている。
ほんの十数秒の単位で攻守が変わり、その度に前進と後退を繰り返しているけれど。
この脚は、もつれて転ぶ一歩手前のピークを維持したまま、フロアを駆ける。
もう、なにも考えられない。酸素の足りない頭では、考えて動くなんてできない。
それでも、繰り返したパターンのとおりに、身体は動き続ける。
味方がボールをとったら、空いているスペースに走りこむ。そこでボールを受け取ったら、別のスペースにいる味方にパスを送る。
敵にボールを取られたら、自分の周りにあるスペースを消すように動く。目の前の敵にボールがあるなら、チェックに行く。
こうだからこう、なんて考えてはいない。そのとおりに動くだけ。
それをただ繰り返して、繰り返して、大きく息をすることもできず、それでも繰り返して。
足元にボールが来た。
前にはゴールしか見えない。
じゃあ、脚を、振り切ればいいんだったっけ。
あぁ、こんなに、なんにも聞こえなくて、ワケわかんなくなっているのに。
ゴールを決めたって気持ちよさは、どうやって、感じているんだろう。