【ネット】アメリカでも、"Kuki Yomenai"

言っていることは今更な内容ではあるのだけれど、それが逆輸入されて紹介されたことに、とりあえず驚いてみた。

http://wiredvision.jp/news/200806/2008060419.html

そんなわけで、WIRED VISIONから、こんなお話。
WIREDはアメリカの、テクノロジー関係の話題に強い雑誌で。
で、そのWIREDがブログで公開した記事を、日本語版WIREDとしてWIRED VISIONで翻訳・公開している。
そういうモノなので、この話題が太平洋を往復して日本に帰ってきたってことは、いま「KY」がアツいキーワードとして、アメリカで認知されているのかもしれない!
そう、たとえば、「Manga」や「Kosupure」や「Hentai」のように‥‥ロクなもんがねぇ。
いやまぁ実際には、Googleしてみればわかるんだけど、6/4現在で1,130件と、盛り上がっているというわけではないようだ。


「KY」があっちではどう書かれているのかちょっと気になったので、原文を読んでみた。

KY stands for kuki yomenai, or someone who "can't read the air."

そのままだ!
というか、あっちで"can't read the air."と書いて、ニュアンスが伝わっているんだろうか。謎は深まるばかり。
ちなみに。
この記事を書いたのは「Lisa Katayama」というひと。
Googleしてみるとすぐに、『東京育ちでサンフランシスコ在住の女性』というプロフィールを発見。
彼女のブログ、TOKYOMANGOでは、日本発のUrawazaを紹介してたり、そもそも「Urawaza」ってタイトルの本も書いていたりして、どうやら日本の文化を精力的に紹介されている方、らしい。
‥‥なんか、インタビュー記事を見つけたけど、「もっともセクシーだと思うGeekを3人挙げると?」と聞かれて、まず「Astro Boy」とか答えるあたり、タダ者じゃあないことは間違いない。
とりあえず、海の向こうから、こっそりと応援することにしてみよう。


「おれが、空気読めないって?」

 険悪な声にぼくは、聞こえてしまったかというふうの渋面を作る。もちろん、聞かせたんだけど。

「空気読めないって、どういうことだよ」

 こんな場所で、周囲にどう聞こえるかも想像せずに、そんな大声を張り上げるようなところがだよ。

 口には出さないけど、態度には出す。

「なにが、ですか?」

 努めて冷淡に答えると、そいつは押し黙った。険しい顔をさらに歪めて、ぼくを睨む。どうやら、なにかしらの葛藤があるらしい。

 と、握った拳を机に叩きつけ、もうこちらを見ずに、この部屋を立ち去ってしまった。

 まったく。

 本当に、空気が読めない奴だよ。そのまま手を出してくれたなら、こちらにもいろいろと手段があったし、周りもそれを期待していたのにさ。