【モノ】バベッジの階差機関

なんか、「科学」タグの記事ばかりが増えてる気もするけど、気にならない方向で。

本日は、WIRED VISIONさんより。
http://wiredvision.jp/news/200805/2008050823.html

「階差機関」っちゅのは‥‥Wikipedia参照のこと。
wikipedia:階差機関
ざっくり大雑把に言えば、歯車の機構だけで、三角関数やら対数やら、難しい計算ができてしまう計算機。
だけど、これを(再)発明したバベッジが自力で完成させることができなかったほど大規模なもので。
リンク先の記事は、階差機関のの完全なる動作品を、物好きな金持ちが(2台めを)作って、期間展示用としてアメリカに送ってきたので取材してきたよ、というお話。
1台めは、ロンドンの科学博物館に展示されているようで、参考までに。


いやしかし、これだけでかくて精密でメカメカしてるもの、一度は見てみたい。萌えることまちがいなし。
とはいえロンドンは遠いな、とお悩みのアナタ。
階差機関ではないけど、日本だって精密でメカメカしている歴史的機械なら、スゴイものがある。
ご存知、からくり儀右衛門の万年時計
国立科学博物館に実物、東芝博物館にレプリカがあるらしいので、心の片隅にメモしておこう。
万年時計のステキさを知りたいひとは、万年時計の謎に挑む(1/2)万年時計の謎に挑む(2/2)をどうぞ。


階差機関は持ち運べないけれど。
世の中には、「計算尺」というステキアイテムも存在する。
メカメカはしてないけど、アナログな操作で、三角関数やら対数やら、3〜4桁くらいを計算することができる。
が、既に製造は行っておらず、在庫販売を続けていた銀座伊東屋の在庫も尽きたらしく、入手は困難。
見つけたら、即買いしても損はしない、かも。


「『ドリルと蛇腹は男のロマン』って言うじゃん」

「うん。知らないけど」

「個人的には、それに歯車とかカムとかを加えてもいいと思うんだ」

「うん。思うのは自由だしね」

「ドリルは武器だし蛇腹は外装だけど、やっぱり内部のメカにこだわるのが、素敵」

「うん。見えない部分のこだわりは、見えないからいいって言うしね」

「テーパのついたギアが垂直に噛み合うあの緊張感、たまらない」

「うん。面でしかない回転が、分岐し高さを持ち往復運動になって絡みあう、完成された宇宙なんだよね」

「いや、そこまではまだ言ってない‥‥」