【ネット】視覚障害者に、Webサイトは優しくあるべきか

勝手にタイトルを変えてみたけど、言ってることは一緒、たぶん。
視覚障害者のインターネット使用、サイトやベンダーはもっと考慮すべき? | スラド IT
今日はスラッシュドットから、掲載後2日が経過して、いーぃ感じに議論が煮詰まってきたようなストーリーをご紹介。
とりあえず、読んでないひとは、表示されている部分だけでいいから、読んでみてくださいな。


いつもの通り、知ってる人はスルー推奨な解説。
インターネットの世界で、目に見えているWebページは、ふつうはHTMLという言語で構成されていて。
で、このHTMLは本来、見た目ではなく文書の構成を表記する言語であるからして。
HTMLを構成するそれぞれの要素の意味を的確に理解して用いれば、視覚障害者の方であっても、音声読み上げブラウザなどによってWebブラウジングが可能になる、とことは前々から言われ続けていたんだけども。
実際にそういうページを作ろうとしても、正確な知識が必要で、余計なコストもかかって、見栄えも犠牲にする必要がある(かもしれない)ことによって、ほとんど普及していないという事実があるわけで。
さあどうしましょ、というのが問題点。


なにが必要だ、これが足りない、という議論はスラドのひとたちに任せるとして。
確実に、間違いなく足りないことは、いろいろなコストを払って「正しく」作られたサイトを、正しく評価して広く講評するような仕組みがないことだと思う。
いろいろな団体がそれぞれで評価を行っていることは知っているけれど、その分野に興味を払っているひとにしか届いていないのが実情だろう。
そういうサイトを使っている会社とか、それを作る実力のあるWeb屋さんとかが、それだけで評判がよくなるような仕組み、なんかないものかね。
Scriptオフ、Flashオフで行ってみると、見事に門前払いをしてくださるような企業とか団体が多い現状だと、難しいかなぁ‥‥


「だからspanでスタイルの直指定は駄目だってばー」

「はいはい、フォントサイズの固定乙。減点」

「せっかくlink張ってるのに指定先を間違ってるじゃない」

「うわ、いまどきmarqueeって、逆に関心するぞ、これ」

 騒々しい独り言を、この部屋にいる彼と彼女が、それぞれこぼしている。

 TAとして受け持ったWebアクセシビリティの演習の、採点を任されているのだが、思っていたよりも全体的に出来が悪く。ぶつぶつその場で吐き出していかないとストレスが溜まるだけだと、二人の意見が一致していた。

 ぽん、と彼女のディスプレイにメッセンジャーの着信が入る。と同時に、後ろで彼がクスクス笑う声。

 訝しげにメッセンジャーのウィンドウを開くと。


 <select id="where_to_go_after_work">
 <option value="Starbucks">Coffee</option>
 <option value="Gusto">Dinner</option>
 <option value="Town">Shopping</option>
 <option value="MyRoom" selected>Rest</option>
 </select>

 ‥‥少し沈黙があって。ぬいぐるみが宙を舞い、彼の頭に激突した。