【ネット】絶版ラノベ配信サイト「ダイナミックアーク」

絶版ラノベ配信サイト、ダイナミックプロが開設 - ITmedia NEWS
公式サイトは、こちら→ダイナミックアーク

永井豪を中心とした漫画プロダクションで、自身が生み出した作品の版権管理も行うダイナミックプロが、(おそらく自社で版権を持つ)小説作品のうち、絶版になったもののネット販売をはじめる、というニュース。
ITmedia Newsザ・ビッグバチェラーズニュースの共同企画として、クリエイター側から、新しい著作権のありかたの展望を語った記事(前編後編)が公開されていて。
その中でも触れられていた、このダイナミックアーク
この時代の要求に沿うための、攻めの一手ということなのだろう。

どこぞの、著作権に関してはとんでもなく保守的な発言を繰り返すSF漫画の巨匠とはえらい違い、というのが、ものすごく正直な思いだったり。


この挑戦が成功するのかどうかは、まだわからないけれど。
絶版になった本でも、簡単に正当な手段で手に入れることができて、著者への対価も確実に支払われる。
そんな理想的なWin-Winが成立することを、夢見るだけじゃもったいないと、証明してほしいと思う。


プロならば、その作品でお金を稼ぐことが、優先されなければいけないけれど。
マチュアなら、その作品を見てもらうこと、ただそれだけが、報酬になる。
いや、いまでは、もっと綺麗な報酬のカタチだって、見え始めている。
自分の作品が、それを素敵だと感じた見知らぬ誰かの手で、別の形を与えられる。その形に、また別の誰かが色をつけていく。そして作品の世界は、だれも予想できない広がりを深みを持つ、どんな形とも言えないカタチになる。
こんな創造の連鎖が、眺めているだけのひとにも影響を与えられるくらいに現れはじめたことを、この世界は知っている。
手を伸ばせば、そこに波紋を生み出せる可能性を、波紋が別の波紋を呼び起こす可能性を、わたしたちは知っている。
その奇跡とは呼べなくなった、奇跡のような世界に触れることができるなら、そこにきっと、綺麗なカタチが見えるんだろう。