【テレビ】B-CASの中の人インタビュー

不要と言われれば退く覚悟はできている | 日経 xTECH(クロステック)

いまの時点では、知らないひともまだまだ多いけど、あと3年すれば知らないひとはほとんどいなくなる(はずの)、謎の企業B-CAS
最近ではGIGAZINEにストーキングされてみたりやらかしたメーカーを呼び出したって噂が流れたりして、嫌な方向での露出が増えてきている気がしないでもない。

というか、批判だらけなWikipediaのエントリを見ればわかるように、あまり、まったくもって、いい評価をされていない。
むしろぶっちゃけ、お役所と放送局と電機メーカーが、既得権益のために密室で作った団体だ、と思われている。
そんな悪評は、まったく情報を発信していないからだ、とようやく気づいたのか、日経(系ニュースサイト)のインタビューを受けてできたのが、この記事。


‥‥新規参入の電機メーカはここを通さないとテレビが作れず、視聴者はここを通さないとテレビが見れない、って仕組みを自ら作ってまで、「放送」って公共的なものの基板を担うつもりなんだから、もっと早く気づいてほしかったけけど。


さて、このインタビュー。
タイトルからして、かなり刺激的な内容で飛ばしている印象もするけれど。
読み進めていくと、言葉のはしばしから、「自分たちはただの受け皿」「もっと大きな枠組みで決まった方針に従うだけ」「表舞台には出たくない」って思いが滲み出てきてるように感じるのは、気のせいか。
ちょっと面白かったのは、ここ。

スタッフ採用時にも将来性のある若手ではなく,各放送事業者やベンダーで実績のある即戦力のみを採用するのは,枠組みが変わってB-CASが不要となった際,いつでも会社をたためるようにするための準備の一環です。

つまり、なんだ。最初から、新しいなにかを作るんじゃなくて、形を整えることだけが目的だったと。


だけど、逆にいえば、この件でB-CASだけを叩いてもまったく意味はないし、「大きな枠組み」のほうをひっくりかえせば、まだまだどうなるかわからないってことだ。
あと3年の間に、情勢がどう変わっていくのやら。
このインタビューは、それが「あっち側」のひとたちの「本当に良い方向に進めていこう」って思いの表れだったら、決して悪いものじゃないのかもしれない。

「あれ、テレビ壊れたかな。つかないや」

「ん? リモコン貸してみて。‥‥電池は新しい?」

「うん。変えたばっかり」

「うん、向きもあってるし。で、ダメか」

「さっきから、なにやってるの? 携帯でなにかわかるの?」

「うん。携帯のカメラ、っていうかデジカメだと、赤外線見えるから。これはなにも出てないから、リモコンが壊れてるね」

「え? 見えるってどういうこと? うそ、ちょっと見せてよ」

「見せても見えないから。本当なら、ここから赤外線が出てるから、こうやってカメラで写せば、光ってるのが見えるんだけどね。これは、なにも見えないから、リモコンが悪い」

「むぅ。ほんとにぃ?」

「ウ・ソ☆ あい、いやいやごめん、ウソってのが嘘で光るのが本当なのは本当だから。あぁごめんってば、やめてやめて許してごめんなさい」