【モノ】プレイステーション3ポータブル

PS3P プレイステーション3ポータブル完成 - Engadget 日本版
なんかもう、なんとも言いようがないくらいに見たまんま聞いたまんまなこの一品。
語りえないものは沈黙しなきゃいけないけれど、それじゃ日記の意味もないので無理やり語ってしまおう。
コンセプトはすべて名前で表されているように、プレイステーション3をディスプレイ(とキーボード)付きのモバイル筐体に改造した、おそらく現時点で世界に唯一の品。
作成したBen Heck師は、この界隈では有名な方で、WiiXbox360も手がけているすごいひと。
趣味や酔狂だけでこんなモノを作っているわけでなく、依頼による完全受注生産だという点が、まさに職人っぽくて好印象。

今回のPS3Pは、Engadgetが自ら発注したもので、今後はチャリティオークションに出品されるそうで。
‥‥えぇと、原価だけで考えても日本円で10万円程度はするだろうし、これだけの完成度で作製できるひとが他にいないことを考えたらその何倍の価値があるんだろうって状態なわけで。いや、さすがEngadget。

個人的にいちばんのポイントは、重量なんと驚きの7.3kgと、本当に持ち運ぶにはかなり勇気の必要なスペックだと思う。
いやまぁ、バッテリー駆動とはどこにも書いてないし電源ケーブルを伸ばしている画像もあるから、そもそもモバイルとしては使えないんだろうけど。
PS3とディスプレイを動かせるバッテリーを付属させたら、夢の10kgに突入するかもね。


「持ち運ぶ」という行動は、どんな欲求に根ざしたものなんだろう。
子供も大人も、男性も女性も、携帯電話やらNDSやらPDAやらノートパソコンやら、なにかしらを持って画面を覗き込み、仕事も家庭もプライベートも友達との繋がりも、持ち運んで生活している。
そんなのよくないよねと言うひとがいて、少なくないひとがそうかもしれないと思って、それなのに、持ち運ぶことが正しいことだとしなければ進めない世界がここにある。
そりゃあもう、そこに根源的な欲求があるからだと言い切ってしまうのもおもしろい。
その欲求が、繋がる相手を求めるものなのか、社会性に基づくものなのか、知的探究心から生じているのか、仮想への逃避の代替なのか、いくらでもあり得るその他の要因に拠るのか。
ますは自分が持ち運ぶことをやめて。立ち止まって他人を観察して。そこから発展できる面白いテーマだと、思わないかな?